四十肩、五十肩について

五十肩は40歳代後半くらいから60歳代前半にかけて発症しやすい、肩の稼働制限と痛みを伴う状態の通称です。
大半は片側の肩から腕にかけての痛みを訴えられますが、まれに両側に痛みを訴えるかたもおられます。 厳密な意味での五十肩は肩を上げたりひねったりなどの動作が制限され、初期の段階では就寝中の夜間痛もかなり強くなります。 さらに五十肩の特徴としては、半年から1年くらいで痛みが自然消失します(ただし稼働制限が残るケースが多い)。
その他、肩に似たような痛みをおこす疾患もあり、それらを総称して肩関節周囲炎とも言われます。 このページでは広い意味での五十肩として、まとめてこのページで紹介します。

四十肩、五十肩の原因

五十肩の原因は、はっきり分かっていません。発症しやすい要素としては、日常的に肩をよく使う作業をしていたり、 姿勢が悪い(特に猫背)、身体に負担のかかる癖(肩を下にして横向きに寝る)などの状態を長期間続けることによる慢性疲労があげられます。 また院長の経験上ですが、20歳代くらいのかたでも肩が少し上がりにくいとか、 目いっぱい動かすと少し痛むといった症状を訴えられる場合が多いですから、 いきなり強い症状を発症するというよりは、若い時からの疲労やゆがみ度合いの積み重ねが限界を超えると発症するのではないかと思います。

四十肩、五十肩の推移

五十肩は次のような経過をたどります。

・急性期
 特に痛みが強い時期です。1〜2か月ほど続きます。
 夜間も痛いので、寝ることすらままならないです。
 この期間に無理に肩を動かすと、症状が悪化する場合もあります。
 日常生活では安静に過ごす必要があります。
 (状況によりアイロン体操のようなリハビリは行えます)

・慢性期
 肩の痛みは少し落ち着きますが、腕を動かすと痛みます。
 この期間は1〜6か月ほど続きます。
 この時期にどのように過ごすかで、後の経過が大きく変わります。
 稼働制限を残さないためにも、体操などが必要になってきます。

・回復期
 痛みが少なくなり、腕の動かせる範囲も広がります。
 3〜6か月ほど続く期間です。
 この時期に体操などをさぼると、何らかの稼働制限が残ってしまいます。

ただし以下で紹介するような、五十肩の類似疾患は違う経過をたどります。

四十肩、五十肩の類似疾患

五十肩とよく似た症状を出す疾患をまとめてみました。

肩峰下滑液包炎(けんぽうかつえきほうえん)

肩関節を取り巻く組織に肩峰下滑液包というものがあります。筋肉の腱の負担を軽くするためにクッションの役割をはたしてくれますが、 負担がかかりすぎるとその部分で炎症がおこります。ですから日常的に肩に負担のかかりやすい作業をしているかたに発症しやすいです。
症状としては肩を上げた時の痛み、肩を動かす時のこわばり、重症時は夜間痛もあります。
運動制限は少しありますが、痛いながらもある程度は肩が動きます。
五十肩のような経過をたどらず、放置していると痛みの悪化と良化を繰り返します。

腱板炎(けんばんえん)

一般に野球肩やテニス肩などと呼ばれるものです。
腱板(肩関節で上腕を保持する筋肉と腱)の微細な損傷と腫れを伴います。
症状としては肩を上げた時の痛み、重症時は夜間痛もあります。
痛いながらもある程度は肩が上がりますし、腕を後ろに引くなどの動作は痛みません。
安静と肩周りの筋肉の強化を行うことで治っていきますが、重症時は手術を行う必要もあります。

腱板損傷(断裂)

重いものを持ち上げたはずみなどで腱板が切れてしまったものです。
痛めた原因がはっきり言える疾患になります。
激しい痛みで肩が上がらなくなります。寝ている姿勢で痛みが強くなることもあります。
自力では肩を動かすことが困難ですが、他人に動かしてもらう分には出来るのが特徴です。
対処方法は腱板炎と同様になります。

上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)

上腕二頭筋の腱が通る部分に結節間溝という上腕骨の溝がありますが、その部分で腱が障害を受け炎症をおこすものです。
こちらも肩の使い過ぎが原因でおこります。
肘を曲げて脇をしめた状態から、腕を外に開いていくような動作で痛みをおこす特徴があります。
こちらも対処がきちんとできていないと悪化と良化を繰り返し、場合によっては肩の稼働制限をおこすこともあります。

石灰化腱炎(せっかいかけんえん)

腱板に血液中のカルシウムが結晶となって沈着し石灰化することで、突然、激しい痛みを生じる病気です。 腱が破れて、周囲にもれ出たカルシウムの結晶が急性の炎症を起こすためと考えられています。
加齢によりおきやすくなります。
レントゲン撮影を行うと、肩に石灰の影が写りますのですぐに判別できます。
この疾患は病院で対処すべきものであり、整体・カイロプラクティックでは施術が出来ません。

その他の肩に痛みをおこす疾患

細菌性肩関節炎、リウマチ、骨折、脱臼、肺の腫瘍、心筋梗塞などがあります。
これらはいずれも専門病院で対処すべきものであり、整体・カイロプラクティックは施術不可です。

肩峰下インピンジメント症候群

腱板炎や肩峰下滑液包炎の総称でもあります。
腕を上げるときに腱板が肩甲骨の肩峰と呼ばれる部分にぶつかること(インピンジメント)から損傷をおこすと考えられています。

四十肩、五十肩の施術

五十肩ならびに類似疾患について当院では次のような施術を行います。
まず炎症が強い場合はアイシングや超音波治療器による炎症緩和を行います。
すべての状況において、骨盤や首などの骨格をソフトに整えます。
炎症が抑えられていれば、肩関節を中心に肘や鎖骨といった部分の調整も行い、筋肉の緊張を緩和させる施術も行います。
またご自宅での体操などの指導もさせていただきます。
改善速度は症状の度合いや回復力もあり多少のバラつきがあると思いますが、 何回か継続した施術を行うことでしっかり効果が認められるようになります。
施術については使用する技術で解説しています。

ご予約、お問い合わせはこちらまで

電話番号 072−367−2022
もしくは、予約用メールフォームをご予約・お問い合わせのページでも用意しています。
お電話は火曜・祝日以外の8:30〜19:00にて受付。
メールは随時受付となります(確認・返信には少々お時間をいただきます)。
予約に関しての詳細はご予約・お問い合わせのページでご確認ください。