骨盤(骨格)のゆがみが身体に及ぼす影響について

骨盤(骨格)のゆがみと言ってますが、ここでのゆがみとは見た目のゆがみだけを表わしているものではなく、 関節の動く範囲が狭くなっている状態、あるいは逆に動き過ぎている状態なども合わせてゆがみと言っています。

まず人間の身体は、いつごろからゆがみ始めると思いますか?
実は生まれたばかりの赤ちゃんでも、出産方法によってゆがみが生じます。 自然分娩で生まれる際に、赤ちゃんの身体は産道を通りながらねじられます。 この場合、赤ちゃんの関節が痛めるということはほとんどないのですが、背骨の内側を覆う硬膜とよばれる膜がねじられることで、 ゆがみの癖のようなものが付いてしまいます(帝王切開の場合はほとんど影響ありません)。
こういった状態は骨盤のゆがみの分類における、カテゴリーTと呼ばれるものです。

その後、赤ちゃんは2本足でよちよち歩くようになります。このとき骨盤の関節(仙腸関節)に大きな負担がかかるようになります。 人間の骨盤は2本足で歩くよう可能な限り進化したのですが、2本足で歩くという行為自体は非常にアンバランスであり、 その負担は大きなものとなります。特に赤ちゃんのように骨格(関節)が出来上がっているわけでもなく、 しっかり筋肉があるわけでもなく、よちよちとバランスの悪い歩き方は関節内の組織(靭帯など)に大きなストレスとなり、 少しずつ痛んだりゆるんだりしてきます。 つまり2足歩行を始めた時点で、関節のゆがみは始まってしまうのです。
こういった状態は骨盤のゆがみの分類における、カテゴリーUと呼ばれるものです。

ただしゆがみが出始めたからといって、すぐに痛みが出るわけではありません。 人間の身体には自己回復力も備わっているため、少しくらいのダメージはすぐに回復させますし、 身体のバランス自体も少しくらいなら誤魔化すように補正するので、日常的な問題とならないのです。
痛みなどを感じだすのは、これらの回復力や補正が追いつかなくなるくらいゆがみが大きくなったときや、 急激にゆがみを作り出したときに起きるのです。

ではこれらの状態が、身体にどのような影響を及ぼすかを書いてみます。
まず身体のバランスを均等に支えることができず、身体の各所に偏った負担がかかります。 それによって筋肉の異常緊張がおこり、だるさや痛みなどにつながってきます。さらにその状態を放置し続けると、 関節部分の骨の変形などにつながることもあります。
他にも影響はあります。背骨は中枢神経である脊髄を保護しています。 脊髄から背骨の隙間を抜けて身体の各所に神経を張り巡らせているのですが、背骨の動きが少なくなる、 もしくは過剰に動くことによりその部分の神経(場合によっては脊髄)にストレスがかかり、 神経の信号伝達に異常をもたらすことがあります。それにより筋肉に対しては感覚異常やしびれ、内臓に対しては機能低下、 自律神経系に異常が生じれば自律神経失調など様々な異常をもたらすこともあります。ゆがみの発生場所によっては、 ホルモンの分泌異常や代謝の異常を引き起こすこともあります。

当院で使用しているSOTという技術は骨盤や背骨の関節のゆがみも考えますが、 それに加えて硬膜(脳や脊髄を保護する膜)のねじれについても考慮します。 硬膜にねじれが存在すると頭蓋−脊柱管を循環している脳脊髄液の流れが悪くなり、 脳や脊髄への栄養補給・酸素供給・老廃物の除去が滞って機能が低下します。 すると本来人間が持っているはずの、自然治癒力の低下につながってきます。
SOTでは、骨盤などの状態によってカテゴリーとして分類されています。 それぞれのカテゴリーにより特徴的な症状が起こったりしますが、 詳しく知りたいかたはゆがみの分類のページをご覧ください。

骨盤(骨格)のゆがみは肉体や神経に負担をかけて機能低下や障害を起こし、 それを回復させるはずの自然治癒力も低下させるので、身体をどんどん悪い方向へ進行させてしまう原因となるのです。

症状やゆがみが改善していく経過について

症状やゆがみが改善していくスピードについては、いくつかの要素があります。
@症状やゆがみを、どのくらいの期間持っていたか?
A症状やゆがみの重症度
B普段の生活や仕事で体にかかる負担の大きさ
C施術間隔
D症状やゆがみを良くするための努力

@については、症状やゆがみを長く持っていた人ほどその状態が定着しているため、 悪い方向へ戻ろうとする力が強く、しつこかったりします。 そのため、ぎっくり腰のような急性痛は比較的早く良くなりますが、 慢性状態が続いていた人ほど改善に期間を要します。

Aについては、やはり大きなゆがみになるほど姿勢を支える力が不安定になっているうえ、 ゆがみの個所が増えてしまって複雑化していることが多いです。 また症状についても、人間は痛みなどを感じ始めるラインが人それぞれで設定されており、 状態の悪さがラインを上回ると痛みを感じ、逆に下回ると痛みが消えます。 つまり状態の悪さが、ラインよりも大幅に上回っているか少しだけ上回っているかで、 ライン以下の状態にするために必要とされる困難度が変わります。

Bについては、症状やゆがみは生活習慣や仕事での負担で起こることがかなりの割合を占めます。 人間の身体は自己回復力を持っていますが、自己回復力が落ちていたり、 自己回復力を上回る負担がかかることで、症状やゆがみが戻ってしまったり回復のスピードを遅らせたりします。 またDにも関連しますが、悪い習慣をまったく直そうとしなければ、遅かれ早かれ症状やゆがみは復活します。

症状改善図

それらを踏まえたうえで、上図を使って症状やゆがみが改善していく経過を説明します。
上図では縦軸が症状の度合い(重症度)、横軸が経過日数を表しています。 縦軸に直角に引いてある細い赤線が痛みを感じ始めるラインで、このラインを症状が下回れば痛みが消えます。 青い曲線は症状やゆがみの経過を表します。 数字のポイントが施術を受けたタイミングになります。

1回目の施術を受ければ、症状やゆがみは改善方向に向かいます。 ですが2回目の施術までに上で書いた要素などが原因で、悪い方へ戻っていこうとしてしまいます。 ここで症状やゆがみが戻りきってしまうと、1回目と同じことの繰り返しになってしまいます。 ですからその前に2回目の施術を行います。 すると1回目よりもさらに状態が改善方向に向かいます。 上で書いた要素のC施術間隔はこのような意味です。
こうして状態が元に戻ってしまう前に施術を重ねることで、どんどん良い状態へ向かうことになります。 なお図では上手く表現が出来ませんでしたが、状態が改善方向へ向かうにつれて、悪い方向へ向かう力も緩くなるので、 施術間隔を空けることが可能です。
細かい間隔で見れば青線のような状態をたどりますが、全体を通して見れば緑線のような状態を目指していきます。

最終的には、痛みを感じるラインを下回った部分内で青線が上下するだけの状態となれば、 体としては痛みを感じず良い生活を送ることが可能です。 ここまでくれば、青線が痛みを感じるラインを再び上回らないようにメンテナンス施術を行ったり、 自分で出来る体操やストレッチを続けることで、良い状態を長く保つことが出来るのです。

このように施術に通ってもらったり、生活習慣を見直したり、 セルフケアの体操などをやってもらうといったことを組み合わせることで改善のスピードが変わります。 これがD症状やゆがみを良くするための努力の部分に当たります。

ゆがみの自己チェック法

自分でできるチェックをいくつか紹介します。一度試してみてください。 これらのチェックで1つでも引っかかるようだと、ゆがみが存在している可能性が大きいです。 専門家に見てもらうことをおすすめします。
@普段履いている靴底の減り方が違う
A椅子に座って両足を伸ばし、くるぶしを合わせた時にズレている
B椅子に座って両手を「前にならえ」し、目を閉じ両手のひらを合わせると指の長さが左右で違う (手のひらを合わせる時は、目を閉じ手に意識を集中しないこと)
C正座を崩した横座りを左右でやったとき、片側が座りにくい
Dうつ伏せの姿勢から膝を曲げてかかとをお尻に付ける(手を使ってよい)。 両足で試して、太ももの突っ張り感が左右で違う
また普段の生活で、足を組んで座るくせがある、腕枕の状態で寝るくせがある、うつ伏せでないと寝れないなどの片寄った姿勢や習慣をお持ちのかたは、 身体がゆがんでいる可能性が高いです。 専門家にチェックをしてもらいましょう。

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